■
FILMREEL主催『21世紀の人たち』
記憶した
終わって欲しくない時間
夢であって欲しくないのに
夢であって欲しいって思うのは音が止まった瞬間のあの現実
好きな音が鳴ってる間だけのつかの間の異空間 非現実的なおとぎ話みたいな時間
あの時間が戻って来ないのが余りに悔しい
きっとその場に居なかったらもっと悔しいに違いない
居てよかった聞けてよかった
あの日のあの音はあの歌はあの時しか聞けない
だからきっと
大事なことがひとつあれば、またいつか違う光景が
見れるんじゃないかって思って生きれるようになる
現実から離してくれるゼロから作られたもの
自分は1から作られたものにはほとんどひっかからない
ゼロからのものは分かる
本当にものがない触れることも見ることもない
そこから想像で生み出して想像で感じさせる作り手達の芸術は
手間がかかって作り上げた彼等の化身だと思う
命が削られてなくなってそれが別の形になって影よりも確かに現れる
奪うのも埋めるのも彼等自身
それを見せられる私たち聴衆はしっかりと記憶する